海外渡航のための日本国内でのPCR検査に関する注意

おおよその渡航日程が決まったらすぐに医院を探そう

新型コロナのPCR検査は、新型コロナ抗体検査とは違い検査結果及び証明書発行まで時間を要する場合があるので、渡航日程が決まった時点で早めに医院を探しましょう。なぜPCR検査予約から証明書発行まで時間がかかるのか。それは、①検査受診機関 ②検査診断・判定機関 ③診断書発行機関のそれぞれが違うケースがあるからです。

一般的なのは、まず医院を予約してその医院でPCR検査のために唾液など細胞接取。次に受診した医院から検体を専門検査機関に送付、その後に陽性・陰性の結果が判定され、受診者が希望をすれば陰性証明書を発行。最後にPCR検査陰性証明書が受診医院に届けられて渡航者へ渡されます(PCR検査陰性証明書は受診医院で発行される場合もございます)。

また検査機関においては、渡航のための検査だけではなく全国の一定症状がでて緊急を要する一般患者の検査も並行で実施しており、例えば国内の感染者が増加傾向にあるときには依頼検体数が増加して検査結果判定まで時間がかかることが想定されます。

また医院に関しても海外渡航のための自費によるPCR検査は、一般患者の混み具合により病院に行ってすぐに検査ができるとは限りません。その為、余裕をもって医院の予約をされることをお勧めします。

証明書の有効期限と接種期間について

各国において、その国の到着「72時間前まで」や「5日以内」などPCR検査の時間制限を設けている場合があります。その時にトランジットの日数を含めたことで72時間以内をオーバーしたために入国できないなどの事例があります。まずはPCR検査が受けられる医院を調査して目星をつけ、航空券予約が完了したのちにPCR検査の予約を確定させた方がいいケースがある事を知っておいてください。

医院によって発行までの期間が異なるため、「何月何日の何時にどこどこ渡航するけど、英文のPCR検査陰性証明書発行が間に合う為には何日の何時に予約を入れればいいか?」を医院に直接訊くことがおすすめです。

また、何日前という基準も各国で様々なパターンが存在するので間違わないようにお気をつけください。

現地空港に到着する便の場合 現地空港に到着する便の場合 表のように、「日本を15日18時に出発して16日18時に現地空港に到着する便の場合」
①到着の72時間以内にPCR検査を受ける必要がある
→ 13日18時~15日16時頃までにPCR検査を受ける必要がある(診療受付時間と証明書発行日数を考えると実質14日しかない)
②搭乗の72時間以内にPCR検査を受ける必要がある
→ 12日18時~15日16時頃までにPCR検査を受ける必要がある(診療受付時間と証明書発行日数を考えると実質13日と14日しかない)
③搭乗の72時間前までにPCR検査を受ける必要がある
→ 12日の18時以前にPCR検査を受ける必要がある(13日以降のPCR検査は無効)
④到着後72時間以内に現地の医療機関でPCR検査を受ける必要がある
→ 16日18時~19日18時の間にPCR検査を受ける必要がある

<ケース1> 急遽ドイツに海外出張することが決まった男性Aさん。早速いつも会社で利用している旅行会社で8月19日に明後日出発の成田発フランクフルト行の便を予約して貰った。 その後、ドイツ入国のためにPCR検査とドイツ語文または英文の陰性証明書発行が可能な東京の医院を予約しようとしたところ、 探した5つの医院とも最短の予約可能日と証明書受け取りが渡航日に間に合わないことが判明。 結局予約した航空便をキャンセルして翌日の便に変更できたものの、発券後であったため搭乗便変更手数料が2万円ほどかかってしまった。



<ケース2> エジプト入国予定日が9月5日。72時間前以内にPCR検査が必要なため、9月3日に受けた。直前でカイロまでの直行便が飛ばないことになり、 9月4日出発でドバイに1日ストップオーバーして9月6日にエジプトまでの便をチェックインしようとしたところ、 空港のチェックインカウンターで72時間以内の証明書を保有していないため、搭乗を断られた。そこで日本より2倍も高いドバイで再度PCR検査を受けることとなった。

PCR検査陰性証明書は、渡航国からの要求基準を満たす証明書が必要

PCR検査陰性証明書は、相手国から要求されている基準を満たす証明書が必要になります。

その場で陽性・陰性判定する医院もありますが、その場合はそこが渡航国の要求する検査機関であるかを調べる必要があります。例えばアメリカの場合は、「CLIA認定を受けた検査機関で、且つFDA承認を受けたPCR検査」でなければ入国が認められません。
この様に、同じ新型コロナPCR検査であっても、適用検査機関や適合検査方法が複数存在していて、あくまで国ごとに要求が異なることをご認識ください。そして最も重要なのは、その国の要求された機関の証明書が発行されるかどうかです。この点においては必ずご自身で受診される医院にご確認ください。

※CLIA認定( Clinical Laboratory Improvement Amendments )とは、アメリカの臨床検査改善修正法案に基づき臨床検査室の質を保証するための認定を受けていることを指します。これはアメリカ国内に存在している機関だけではなく、日本をはじめ世界中に認定を受けている機関が存在します。

※FDA( Food and Drug Administration )とは、アメリカ食品医薬品局で主に食品や新薬や医療機器の認証機関で日本の厚生労働省の様な国家機関です。例えば日本で製造された医療機器や医薬品などをアメリカ国内で販売する際にはFDAの認可がおりなければ販売することはできません。アメリカの場合はPCR検査もFDAの管轄になり準拠してるかが問われます。も海外渡航のための自費によるPCR検査は、一般患者の混み具合により病院に行ってすぐに検査ができるとは限りません。その為、余裕をもって医院の予約をされることをお勧めします。

ビジネス渡航限定や会社の出張指令書の提出を求められる医院がある

PCR検査の予約に際し、下記のように特殊な条件を定めている医院があります。

・ビジネス渡航であること(観光旅行や在住の為の渡航は応相談)
・航空便の日程が決まっていないと検査を受けられない
・渡航国によって、PCR検査当日の持参物や医院への提出物が異なる場合がある
・保険証やパスポートなどの身分や渡航歴を証明するもの
・所属団体や所属企業からの紹介状、ビジネス渡航計画書、会社出張命令書
・過去2週間の体調が良好であること(たとえ風邪の症状であっても不可)

※もちろんすべての医院ではありませんが、医院により持参物や制限などが異なることをご認識ください。

受診当日はもちろん、体調が万全な状態で受診する

ほとんどの場合、PCR検査前には体温を測定します。そこで一定以上の体温の場合はPCR検査自体を断られるケースがあります。 その為、PCR検査の前日や当日には来院される前に自己で体温を測定して高温と認識されたときや体調がすぐれない場合には早めに予約した医院に相談をしてください。

また医院によっては、PCR検査予定日から遡って2週間分の体温数値の提出が必要な医院もございます。

万が一、当日の体調不良や突然の用事などで来院できない場合は、必ずキャンセルの連絡をしてください。
医院によっては、二度と予約ができない等のペナルティがありますのでご注意ください。

PCR検査費用は医療機関によって異なります

新型コロナPCR検査費用は厚生労働省が定めた診療報酬上は1800点(税込 19,800円)です。しかしこれには証明書発行費用、初診料、判断料等は含まれません。

医療機関はそれぞれ個別に総額35,000〜60,000円ほどの検査料金等を設定しているため、各医療機関の料金詳細やキャンセルポリシーについても予約時にご利用者自身の責任においてご確認ください。

特に現在はTeCOTがPCR検査対象者をビジネス渡航目的に限定している為、「広告費をかけて積極的にサイトに誘導して、非常に高額な料金設定でPCR検査を行う医療法人がある」との情報が編集部にも寄せられておりますので、くれぐれもご注意下さい。

TeCOTは不必要な予約を禁じています

TeCOTで予約する場合、不必要な予約は禁止されております。行くかどうか分からない様な可能性が低い渡航について、 直前のキャンセルを念頭において予約を入れるといった過剰予約、一人の渡航者に対して複数の医療機関を同時に予約するといった重複予約、 虚偽の渡航目的による予約はTeCOT利用停止措置の対象になります。